AIで縦型ショート動画を自動作成する時代が来た
TikTokやYouTube Shortsは今や動画マーケティングの最前線です。しかし「毎日投稿しなければいけないのに、1本作るのに2〜3時間かかってしまう」という悩みを持つクリエイターは非常に多いです。
Adobe Premiere ProとAfter EffectsのAI機能を組み合わせれば、縦型ショート動画の制作工程の大部分を自動化できます。本記事では、アイデア出しから書き出しまでのフルワークフローを解説します。
AIで自動化できる動画制作の工程一覧
| 制作工程 | 従来の方法 | AI自動化後 | 使うAdobe機能 |
|---|---|---|---|
| 動画クリップの選別 | 全素材を目視確認(30〜60分) | シーン編集検出で自動分割(2〜3分) | Premiere Pro シーン編集検出 |
| 縦型フォーマット変換 | 手動でクロップ調整(10〜20分) | オートリフレームで自動追従(1分) | Premiere Pro オートリフレーム |
| テロップ作成 | 手打ち入力(60〜90分) | AI文字起こしで自動生成(5〜10分) | Premiere Pro テキストベース編集 |
| BGM選定 | 複数サイトを渡り歩く(15〜30分) | Adobe Stockから一括検索(3分) | Adobe Stock オーディオ |
| エフェクト適用 | 個別設定(20〜40分) | モーショングラフィックステンプレート(5分) | After Effects MGテンプレート |
| 書き出し | ソフト前で待機(10〜20分) | Media Encoderでバックグラウンド処理 | Adobe Media Encoder |
ステップ1:縦型シーケンスを正しく設定する
TikTokやYouTube Shortsは縦型(9:16)フォーマットが基本です。Premiere Proで新規プロジェクトを作成する際、以下の設定を行いましょう。
- シーケンスプリセット:「カスタム」を選択
- フレームサイズ:1080(幅)× 1920(高さ)
- フレームレート:30fps(TikTok標準)または24fps(映画的な雰囲気の場合)
- ピクセル縦横比:正方形ピクセル(1.0)
既に横型のシーケンスで編集している場合は、オートリフレーム機能を使って縦型に自動変換することができます(詳しくは後述)。
ステップ2:シーン編集検出で素材を自動分割する
長尺の録画素材や撮影した動画をTikTok用にカットする場合、まずPremiere Proの「シーン編集検出」を使うと素材の切り目を自動で検出してくれます。
- プロジェクトパネルの素材を右クリック
- 「シーン編集検出」を選択
- 精度(低・中・高)を選んでOKをクリック
- AIが映像の場面転換を検出し、自動的にカットポイントを挿入
これにより、30分の素材でも数分で全シーンが自動的にセグメント化され、使いたい部分だけを素早く選べます。
ステップ3:オートリフレームで縦型に自動変換する
横型動画を縦型(9:16)に変換する際、単純なクロップでは被写体が画面外に出てしまいます。Premiere Proの「オートリフレーム」はAIが動画内の被写体を自動追跡し、常に主役が画面中央に入るよう自動でパンを調整します。
- タイムライン上のクリップを右クリック
- 「フレームサイズに合わせる」→「オートリフレーム」を選択
- 対象のアスペクト比(9:16)を選択してOK
- AIが自動的に被写体を追跡してリフレームが完成
ステップ4:AI文字起こしでテロップを自動生成する
TikTokやShortsでは音声を自動認識して字幕を表示しますが、クリエイター自身がテロップを入れることで視認性が大幅に向上します。Premiere ProのAI文字起こし機能を使えば、話し言葉を自動的にテロップ化できます。
- 「ウィンドウ」→「テキスト」パネルを開く
- 「文字起こし」タブで「シーケンスを文字起こし」をクリック
- 言語を選択(日本語対応済み)
- AIが音声を認識してテキストを生成
- 「キャプションを作成」でテロップが自動配置される
ステップ5:モーショングラフィックステンプレートでエフェクトを一括適用する
Adobe Stock(Essential Graphicsパネル)には数千種類のモーショングラフィックステンプレートが用意されています。TikTok向けのポップなテキストアニメーションやトランジションが豊富で、ドラッグ&ドロップで即座に適用できます。
ステップ6:書き出しの最適設定
TikTokとYouTube Shortsで推奨される書き出し設定は以下の通りです。
| 設定項目 | TikTok推奨 | YouTube Shorts推奨 |
|---|---|---|
| 形式 | H.264 / MP4 | H.264 / MP4 |
| 解像度 | 1080×1920 | 1080×1920 |
| フレームレート | 30fps | 24〜60fps |
| ビットレート | 8〜16Mbps | 12〜25Mbps |
| 最大ファイルサイズ | 287MB(10分以内) | 256GB |
Adobe Premiere Proで完結する強みとは
市場にはOpus ClipやVidyoなどAI特化の縦型動画ツールも存在しますが、Premiere ProはそれらAIツールと決定的な違いがあります。それは「編集から書き出しまで一切ソフトを切り替えずに完結する」という点です。外部AIツールでクリップを生成しても、その後の細かい色調整や音声編集はPremiere Proに戻らなければなりません。Premiere Pro内でAI処理を完結させることで、ファイルの受け渡しや再読み込みの手間がゼロになります。
TikTok・YouTube Shorts向けのAI動画制作を始めるには、Premiere Proの無料体験(7日間)から試すのが最もコストリスクが低い方法です。ぜひ自分のコンテンツで一度試してみてください。
まとめ
- 縦型ショート動画の制作はPremiere ProのAI機能で大部分が自動化できる
- オートリフレーム・AI文字起こし・シーン編集検出の組み合わせが特に効果的
- 書き出し設定はTikTokとYouTube Shortsで若干異なるため、プリセット保存が便利
- 全工程をAdobe内で完結させることで、ツール間の切り替えロスをゼロにできる

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